千葉市 ロボカップに挑戦 次は「走るロボット」   

千葉市     ロボカップに挑戦 次は「走るロボット」

 

 

今月2日、千葉県習志野市の千葉工業大学新習志野キャンパス。人工知能(AI)を搭載したロボットがサッカーなどで性能を競う世界大会「ロボカップヒューマノイドリーグ」に毎年挑戦している、先進工学部未来ロボティクス学科の学生たちがミーティングを開いていた。「今週の進捗(しんちょく)はどうですか」。学生リーダーの3年、島田悟志さん(21)が尋ねると、学生たちは「脚力が強化できた」「歩行周期が乱れる問題を解決した」などと成果を報告し合っていた。

ロボカップは、2050年までに人間型ロボットのサッカーチームがワールドカップ(W杯)チャンピオンに勝つことを目指し、1992年に始まった国際共同研究プロジェクト。サッカーの試合の他、ゴール率などを競うテクニカルチャレンジがあり、キッド(小型)、ティーン(中型)、アダルト(大型)の3サイズに分かれて争われる。今年は42の国と地域の392チームが出場した。

学科の開設は06年。1期生3人が「ロボカップに参戦したい」と林原靖男教授(49)=ロボット工学=に相談したのがきっかけで挑戦が始まった。1年目から入賞を逃したことはなく、14、15年はキッドサイズのサッカーで1位に輝き、テクニカルチャレンジ(キッドサイズ)では今年まで6連覇している。林原教授は「試行錯誤を重ねており、よく手が動く学生が多い」と言う。

研究室にある機体は、高さ60センチのキッドと同135センチのアダルトの2サイズ。毎年改良しており、今大会は画像認識のプログラムのほとんどを書き換えて臨んだ。これまでは計算式を作って理論に基づいてボールを覚えさせていたが、ボールを探せなかったり、見つけるのに時間がかかったりした。そこで「ディープラーニング」(深層学習)の技術を搭載。ボールをさまざまな距離や角度から1000枚以上写真撮影して学習させたところ、ボールを見つける精度が格段に向上した。

また、今年は新たに部品を頑丈にした機体を導入。ロボットに重りをさまざまな方向から当てて倒れないかを競う種目のあるテクニカルチャレンジで、威力を発揮した。当面の目標はキッドサイズのサッカーの試合で1位を奪還すること。現在は「走るロボット」を開発中で「実現すれば全チーム初。どこもついてこられないくらい強くなる」と島田さん。ただ、味方間のパスや前方以外へのキックができないなど課題も多く「今やっていること全てが飛躍的に向上しないと人間に勝てない。改良を進めていきたい」と力を込めた。

 

本日、千葉市稲毛区稲毛東自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

千葉市中央区亥鼻千葉大学医学部附属病院に通院治療をされ戻りました。